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『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

札幌ジャズ・パルス

現在も活動している札幌ジャズ・パルス(以下SJPと略)は、20年以上前からジャズ・ファンが月1回集まりジャズを聴きながらジャズの話をするという、ジャズ愛好会だ。俺は『スイング・ジャーナル』誌の記事をみて面白そうだと思い連絡先の森田さんに電話した。『じゃあ、見学がてら今度の例会(集まりの事をそう呼んでいた)があるから来てみて下さい』とのことで当時の例会場所『デイ・バイ・デイ』に行ったら、なんと丁度『鈴木勲』のライブがあった。日本人ジャズ・ライブなんて久しぶりだったので思いっきり楽しんだ。しかも、ほとんど半額の値段で観れたし、森田さんが鈴木勲を紹介してくれて握手とかした日にはあなた(これは楽しい!)と思ってしまうではないか。早速SJPに入会したいと、その日に言ったもんだ。基本的に会費は月500円(!)例会の費用は2000円(これで飲み放題!)赤字が絶対に出るコンサートの主催はやらない、会員の制限をいっさいしない、という方針であった。今もほとんど変わっていないと思う。月500円の会費はプールしておいて年1回発行の『ワン・モア・タイムス』という会報発行につかっていた。
例会はどのように行われていたかというと、毎月2名担当者を決めて、その担当者が好きなテーマでジャズをかけて、皆であ~だこ~だいう(笑)というシンプルなものだった。しかしこれが俺にはとても面白かった。SJP入会をきっかけに色々なジャズを聴くようになったし、なんせ会員同士のテープ交換とかで情報量は半端じゃなかった。当時は10名位の会員数だったがピーク時には25人を数えた。会員同士で結婚した者まで出る始末だ(笑)。当然セッションもやるようになったしジャズを通じて、ホントに良い仲間にめぐり合えた。20年位前はジャズのライブやコンサートに行くと必ずSJPの会員が誰かいたもんだ。俺は、そのうちジャズを聴くだけではなく、演奏する事に時間を割くようになり、SJPの例会とは疎遠になってしまったが、今でも森田さんをはじめ当時の仲間が月1回集まってはジャズの話をしているのは素敵な事だと思う。


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